法人化のメリット ～ 有限責任
個人事業は無限責任、法人は有限責任
- 個人事業＝個人が自己責任のもとに事業を実施
個人事業の場合、例えば事業のために借り入れた借入金は、その個人自身の借金と同じであり、仮に事業に失敗し債務が残った場合、個人の財産をもって（事業用以外の財産も含む）債務の支払いに当てなければなりません。 - 法人＝法律的に認められた人格であり、法人自体で契約当事者となる等、事業を当事者として実施できる。
法人が事業のために借り入れた借入金は、法人自身の債務であり、経営者や出資者個人の借金ではありません。会社が倒産した場合でも、債務が及ぶのは法人資産の範囲内のみであり、経営者・出資者の個人の財産まで債務が及ぶことはありません。個人が会社に出資している金銭（資本金など）は、当然会社の資産となっているので、個人の責任 ＝ 出資の範囲内のみ という、有限責任となるのです。
個人保証をした場合は別
借入などにあたり、経営者が連帯保証人になるなど個人保証をつけた場合は、その借入債務については経営者個人の財産まで責任が及ぶこととなります。 金融機関で融資を受ける場合、社長の個人保証が条件となるケースも多いので、法人は有限責任といってもすべてではなく、 経営者は無限責任の債務も実質は負っていることとなります。
